”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

戦争の遺恨はなかなかはれない訳

竹島だ、反日教育だと朝鮮・中国と日本の関係ははさながら
親の敵を子が討ち取らんとする、物語の定番を再現しようとしているように見える。
かたきに見立てられた日本の民としてはプレッシャーを感じる訳だが、
だからといってこの物語に乗っかって自国を卑下するのは、おかしなことだ。

論旨は2点
1・当事者のいない争いは単なるロマン
 戦後60年となる2005年、当時戦争当時者だった成人は既に80代となっている。訴追、補償という時期はとうに過ぎている。
2・対外問題ではない。国内問題だ。
 竹島の日条例は、漁業権の問題であり、反日教育・教科書を作る会は偽神話の形を取った現状へのストライキと言えよう。

個人レベルで置き換えるなら、復讐に凝り固まる未亡人より損を取り返そうと泥沼にはまる株屋を思い浮かべるのが適切だ。
何かを差し出せば、得ることが出来るというのは、取引であって法則ではない。
質量保存の法則は、失われることは消えることではなく、変わることだと示しているに過ぎない。

戦争のように劇的な変化を体験しなくても、
去って行った人に未練を感じたり、
失った年月に悔やむことは有ると思います。

今に何を加えて行くのか、何を変えて行くのか、
前向きに想い構想し、実行して行くことのみが、
生きて行くことなのだと信じます。