より厳しい現実としてとらえなくてはいけないのは「少子化」ではなく「高齢化」である。
理由は単純で、解消にかかる最短期間が少子化より長いのが高齢化だからだ。
歴史的には、
社会的な負担の大きさを理由にに子供を我慢させ出生率を下げた一方で、
多くの疾病において生存率が上がり続けた結果、
世代が回ると高齢者が増えて社会的な負担が大きいと騒いでいる。
あざなえる縄がごとしである。
ある種の解決策として、
高齢者と見なす年齢を引き上げることで、
高齢者を減らすことも考えられているが、
学歴社会、格差社会を唱えて子供を学校に押し込め、
子供時代を引き延ばし続ける現代の皮肉としか思えない。