”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

アニメーション 「時をかける少女」のポスター欲しー。(細田版)

角川書店、どーんと行けよ、手堅すぎると儲けが減るぞ、新たな道を切り開け。
(本日の結論)

*ちょっとだけネタバレします。*

アニメーション

時を
かける
少女

を見た。

原作をふまえつつ、
しなやかに超えて行く姿勢が清々しい、
素敵な作品でした。

作品として素晴らしいという話は
既に見られた方におまかせして、
この作品を見に行って気になった事が。
それはポスターが無いということ。

ポスターを売っていないのだ。

一部上映館では3回見に来ると
”非売品”のポスターをプレゼントというのが
あったらしいが、
販売用の別バージョンとかは無し。

ネットで調べたら、
ポスターの複製原画が販売ということで、
「ははあ、こっちの購入に誘導しようという事かあ」
と合点はついたものの、

「複製原画はあくまでも原画サイズで、
デカデカと貼るポスターとは違うものである」こと、

「ポスターを書いた貞本義行さんには悪いけど
欲しいのは、細田監督の作品の中で生きていた
(事を想起させる)紺野達のポスターがいい」

という事で、
時をかける少女 NOTEBOOK
時をかける少女 絵コンテ
Amazonで注文。
部屋には貼れませんが、
本編にリンクしているこれらを読んで、
当面はまあよしとしましょう。


この作品は、
「原作に準拠」しない、
「原案・翻案」作品であるせいだろう、
上映館が少なかったり、
スタッフのネームバリューでの商売を優先したりと、
角川書店の弱腰が透けて見える。
もちろん、同時期上映のアニメが多い事、
「ゲト戦記」、「カーズ」、「ブレイブストーリー」等と違い、
明確にヤングアダルト向け作品だからという
ためらいもそれなりにわかるつもりだ。

けど、いい作品が出来たんだから、
どーんと行けよとも思う。
この程度の作品と早々と見限る姿は、
作った人たちがかわいそうになる。
手堅すぎると取れる儲けも減るぞと言いたい。
上映後、まだ幼稚園の年と思われる少女でさえ、
話の流れを追えていて、
「男の子、どうして、帰っちゃうの」
「それはね、未来から…」
と行った具合に親子で楽しそうに帰るのを見て思う。

いいものは誰にとってもいいのだ。
角川書店よ、新たな道を切り開く英断を期待したい。