”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

低温殺菌牛乳をもっと!

牛乳100万本廃棄 「太る」印象、消費者敬遠 牧草スクスク、生産過剰
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060319-00000000-san-bus_all

過剰生産で破棄せざるを得なくなるのは、
農業、工業、畜産も例外無くといったところか。
ただ、牛乳+派生飲料に関しては率直な感覚として、
売りたい相手を馬鹿にしているように思う製品が多い。

脱脂粉乳で使った人工乳が一連の食品事件の後
 バターを取った残りになったという感じしか受けない
 「低脂肪乳
コーヒーフレッシュを入れるコーヒーのごとく
 クリームを入れて濃さを演出した「特濃乳」
・他の生鮮を扱わないために傍目には
 温度管理が危ぶまれるドラッグストアの「特売牛乳」
・機能食品として売り込むためにビタミンやカルシュウムを
 添加したり、低カロリーのために人工甘味料を使うために
 自然志向では無くなりかつ純粋な機能食品には劣る
 「低カロリー乳飲料・栄養強化乳飲料

個人的には、低温殺菌牛乳を味、自然志向という点で
評価している。(銘柄としては「生協の根釧」「高梨の葛巻」といった日常品としての範疇の製品)

生産量が過剰といっても、高度な生産技術で
「多くの生産者を救ってきた」のが、現状だろう。
どこでも作れて飲めるものでないのも事実だろう。
特に北海道は、首都圏相手に大変だろうと思う。
本州産より消費期間が長いものを作ってくるのだから
それ自体はすごいと思っているのもまた事実だ。

実際低温殺菌牛乳は、足が速い。
他の食品なら通じる「大丈夫だろう」が全く通じない。
味が変わって捨てることも残念ながらある。

けど、日持ちするから、買い控えられるということも
有りはしないか。
売る側の論理で消費者は動かない。
日持ちするから安心で売れる生産者は思うなら、
売れるのは(他のを買うより長く)
買わなくてよくなると消費者は思う。


そして、低温殺菌牛乳に限らず、食品には旬がある、
失われるものを惜しみ尊ぶのも食の重要な要素だと思うのだが
どうだろうか。
扱いが難しいものを大量生産・販売するのは大変だろうが、
ありのままで提供される食品が増えることを希望したい。