”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

後悔する覚悟

昨年末に転職活動の結果内定が出た。
出たが、漠然とだが危険を感じたこともあり、
蹴った。

あえて移る覚悟が決まらないのなら、
これまで通り現職を続けるのが
まだ現実的選択と感じたからだ。

年末から年始への一週間、蹴った理由を
ずっと考えていた。

結局得た結論は、
内定した会社がどうこうということではなかった。
条件に文句をいおうと思えば言えるが、
現職も客観的状況はそんなに変わらない。
実際は自分の側の問題であったということだ。

これまで行って来た転職活動は
内定が出ない”自分”にとらわれて活動していたこと。
また、内定を得るために”現実的選択”を
自分に強いて来ていたことがはっきりしたこと。
そして、その”現実的選択”を実は突き通す意思が無いこと。

このような中途半端な気持ちを改めるべく、
転職活動を終わらせるべきと考え、実行した。

年も明け、現職の業務が始まって、
相変わらず騒がしい職場に戻った。
正社員だけど派遣同様の勤務形態、不安定な地位、
技術的チャレンジが少ない状況。
先行きが不安なことに変わりはない。

けど、後悔する覚悟は、できている。

チャンスの女神は前髪しかないから、
ためらわずつかめといったことが言われるが、
両手があるからと二人の女神をつかんでは、
身を引き裂かれかねない。

生きている限りは何も無い人はいないだろう。
何も無いふりをして転職して後悔するのも、
何も無いのにしがみついて結果後悔するのも、自由だ。
どちらが尊いとかそういうことは無い。
後悔とは何かを捨てた証なのだから、嫌だが、
捨てないと新しいチャンスは
つかめなない事実を知った。

否が応でもすでに手がいっぱいなのだから。

この一件でそのことに気づけたことには、
感謝している。
迷惑をかけた人全てに対して、
ありがとうございました。