”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

SBI北尾氏の打つ手を勝手に予想すると

つまるところ
・SBI(ソフトバンクインベストメント)とフジサンケイグループが合弁でファンドを作りネットにおける放送局の著作物活用のためのベンチャー育成を行う。
・その本気度の担保としてフジテレビ株を貸し出す

まあwmaskさんの言う通り貸し株はこじつけでしょう。
とはいえ、北尾氏は堀江氏より信頼されていることは事実で、ダイエー買収といいソフトバンクのブランドがものを言っているように見えます。

さて、いろいろ考えられる北尾氏の手ですが、
北尾氏がフジサンケイグループに対して
ただ働きするようなことはないと思われる点を考慮して考えると
フジ寄り
 ・堀江氏を説得し、ニッポン放送株の買い取りを仲介(手間賃で儲ける)
中立
 ・他の放送局に対しても同様の働きかけを行いファンドを放送局護衛ファンドとして大きくし、裏からのネット支配を目指す。(放送局の手足を縛りヤフーを援護)
反フジ(強硬案)
 ・ファンドでライブドア株を買う一方、フジテレビの株を空売りで株価を下げ、ライブドアのフジテレビ買収を援護する。(売買制限はついていないようなので空売りで儲ける)
反フジ(穏当案)
 ・ファンド出資企業をライブドア系にする
(出資額を抑え、双方に名目を立てる妥協をさせることでファンドのリスクを下げる)

堀江氏危うしとばかり言われるが、
忘れてはいけないのは、6月までにニッポン放送のやることは即ライブドアの損得に直結するということである。

フジテレビにのソフトを出させるための貸し株なのだから、ファンドからの出資を受けるベンチャーに対し出資者の一つに名を連ねる企業としてどうにか身内にすれば提携完了となる。対フジテレビに比べ地味だが安上がりだろう。

そして重要なのは、堀江氏の意図を
ニッポン放送およびフジテレビの独占」とみるか
ニッポン放送は独占、フジのネット事業独占」と見るかで大きく異なる。

私の見方は、
ニッポン放送は独占、フジのネット事業独占」
がいいところではないかと思う。
ニッポン放送の買収が電光石火だとすれば、
フジテレビに対しては、牛歩戦術に見える。
堀江氏はフジテレビから買収を振りかざしてネット事業独占提携と言う妥協を欲しているように見える。
つまり、ニッポン放送は有無を言わせず必要だったが、フジテレビはそうでない。
ニッポン放送は、フジテレビに対する大きなてこでとしてまた、
フルスペックのメディア企業を押さえることで、ライブドアの成長戦略に対する保険として。

2004年のMSNの毎日新聞とのポータル一体化は地味だが、ポータルの魅力の一つであるニュース提供機能は大きく向上した。

ライブドアがヤフーとの違いを出す方策として報道機関に目をつけてもおかしくない。ニッポン放送は合理的買い物になりうるが、フジテレビはそうではない。