”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

金融投資を奨める責任・無責任

友達に父を亡くし、母を支える一家の大黒柱となった男がいる。
そいつに父がかけていた保険金が入ったが、二千万ほどあるがどうしたらいいかという
相談と言うかネタが振られたことがあった。
(受取人は母)

俺の返答は、ネット銀行に入れておけということで落ち着いたが、当の本人は口座開設はめんどいなという感じで終了した。

友達にいつもは株をしたらどうか、外貨投資はどうだとえせFP風を吹かしているので聞かれたのだろうが。食い扶持の当てにしている保険金で危ない橋は渡らすわけにはいかない。
平凡だが確かな一つの結論だ。
軽率なことはしないとは思うが、無責任なことは言えなかった。
これまで投資らしいことをしたことがないような人には特に。

最近金融業界の投資おすすめ攻勢の反動で
「日本が危なそうだからって外貨預金しても使うのはたいてい円だから意味がない」
「デフレでお金の価値は微増しているからリスクをとるより貯金した方がいい」
といった論調が出始めている。
各論においては全く正しく、うかつに損を出して投資に背を向ける人を減らすことさえ期待できる。

一方で、これらの論調から金融業界の投資おすすめ攻勢=手数料稼ぎの方策と決めつけ、金融投資はしなくていい、蓄えてさえいればいいと考える人が増えるのではないかとも心配します。

金融投資の知識は実際に自分のお金を危険にさらしてなんぼのところがあります。他の分野でもそうですが、ピンチのときに実力がわかるというものです。
だから、生活に余裕がでる前の余裕資金が少ないときほど勉強になりますよ。損しても金額は小さいし、売り買いに厳しくなります。下手に余裕ができると儲かると思っていっぺんにつぎ込んでいたい目を見たりすることもあるので、小額でいいので余裕資金を作って、金融投資を始めることを奨めます。儲かるかはわからないけどね。

危機に立ち向かう力は必ずつきます。

先の保険金の使い道も、これまでに金融投資の経験がある人になら、株と外貨を各百万ずつぐらいやったらいい暇つぶしでいいんじゃないといっていたかもしれない。

結局、投資の結果は儲かったかどうかではなく、理にかなっているかどうかではかることが必要だと思う。そうすることで、博打や詐欺から遠ざかることになりひいては、金融資産を守ることにつながると思う。