”A Normal Life , Just Like Walking”

小説書いて、メルマガ出して、文学フリマで売る。そんな同人作家皆原旬のブログ

陰謀説とどうつき合うか

会社帰りに立ち読みした本で思ったこと。

重税国家日本の奈落―金融ファシズムが国民を襲う
著者: 副島 隆彦; 新品 Y 1,680

いわゆる財産税・預金封鎖に代表される
個人金融の危機についての本らしい。
立ち読みなので、内容については書かないが、
内容の煽り度以前に、巻末に投資商品を載せる
アガリスク本」の様なことは
どのような意図であれ、品がない。

誰が黒幕と指差すかは別にして、
我が身に降り掛かる陰謀を払いたいのは人の常。
なんとかしたい、守りたいとなるものです。

でも、ちょっと待ってください。
その問題は、それほどに重要な問題ですか?
車のローンが残っていませんか?
残業代が出ない職場ではありませんか?
小学校の給食代を待ってもらっていたりしませんよね?
年金未納を自慢してたりしませんよね?
小泉さん勝つだろうと思って
SEP.11.2005の
選挙ををやり過ごしたりしてませんでしたか?
トイレットペーパーで、
部屋がいっぱいになっていませんよね?

消費者として、労働者経営者として、
親として、国民として、有権者として、
持っている力を馬鹿にしてはいませんか?

一億分の一は確かに無力に近いですが、
ゼロではありません。
生きているだけで背負うのが人生。
人生を背負う「人」は、「人」を動かします。
お金に人生は背負えません。

盗人の人生は誰も欲しがらないでしょうが、
盗人のお金は欲しいでしょう。お金ですから。

お金に人生を託すのはほどほどにする様にしましょう。