郵便貯金の利子切り上げをやめるそうなので
利子に関してこんな頭の体操を考えました。
お題は
「ゼロ金利時代の節税貯金」です。
これは
「利子にかかる税金は円未満は切り捨て」
であることを利用して、
税金を払わないことで利率を上げようという
思考訓練です。
現在、日本国内での預貯金の利子には
20パーセントの税金がかかっています。
(例外はあるでしょうが普通はの話です)
通常は
年利1パーセントの利子
ー 利子の20パーセント
= 年利0.8パーセント 受け取りとなっているものを
節税して年利1パーセントの利子を受け取ることに挑戦するのです。
まず、おさらい
年利は、一年間預けた場合の利息付与率を示しています。
普通・貯蓄・定期預金に関わらず、利子は日割りで適用されています。
つまり
年1パーセント
≒日0.002739...パーセント
≒月0.083...パーセント
と換算される訳です。
そして、肝心なのは
「利子が確定した単位で課税されること」
税額が1円を超えなければ課税されません。
=一回の受け取り利子が5円を超えると税が徴収
されることになる、ということです。
一回の受取額を押さえるには、預け入れ期間、預入金額を調整すればいいのです。
利率を狙うならとりあえず定期ということで考えると
預入金額は1万円以上
預け入れ期間は1月以上
となり、
年利1パーセントで一年預けた場合の最低受け取り利子は
10000 * 0.01 = 100 円となります。
あれ、5円を簡単にクリアしてしまいました。
これでは節税できないので、3月定期にしてみます。
10000 * 0.01 / 4 = 25 円となります。
さらにリアリティがないので利率を0.1パーセントに替えてみます。
10000 * 0.001 / 4 = 2.5 円となります。
最低受取額が出たら後は簡単、1回の受け取りを4円に押さえればいいのです。
以下、税金を含めた計算例
利息5円以上のため課税された3月定期
20000 * 0.001 / 4 * 0.02 = 4 円
(付いた利息は5円)
利息5円未満のため徴収無しの1月定期
50000 * 0.001 / 12 = 4 円
(付いた利息は4円)
この例では
10万を
3月定期で2万*5口だと3ヶ月(利払い1回)で利息は 20円
1月定期で5万*2口だと3ヶ月(利払い3回)で利息は 24円
となります。
実際は期間ごとに利率が異なるので、
こう簡単ではありませんが、利率が低いために、こんな重箱をつつくような運用も可能となる訳です。(月ごとの日にちの違い等は考慮していませんあしからず)
郵便貯金の利子切り上げの件は昨年9月末に出ていたようですが、
今日郵便貯金オンラインサービスをやったついでで気づきました。
金融についてそれなりに知っているつもりでも
知らないことっていっぱいあるんだね。ふう。
不甲斐なし。